終活というと、遺言書の作成や財産の整理を思い浮かべる方が多いかもしれません。しかし、終活の中でも意外と見落とされがちなのが「重要書類の整理」です。
実際の相続手続きでは、必要な書類が見つからず、家族が探し回ることになるケースも少なくありません。どこに何が保管されているのかわからないと、手続きに時間がかかってしまうこともあります。
そこで今回は、終活の準備として知っておきたい「重要書類の整理」について解説します。
■なぜ重要書類の整理が必要なのか
人が亡くなった後には、ご家族が中心となってさまざまな手続きを行うことになります。
例えば、次のような手続きです。 ・銀行口座の相続手続き ・不動産の名義変更(相続登記) ・生命保険の請求 ・年金関係の手続き
これらの手続きを行うためには、通帳や保険証券、不動産の権利証などの書類が必ず必要になります。
しかし、家族が書類の保管場所を知らない場合、家中の膨大な荷物の中から探し出すだけでも大変な労力です。終活の一環として書類をあらかじめ整理しておくことは、残された家族の負担を大きく減らすことにつながります。
■整理しておきたい主な重要書類
終活では、次のような書類の場所を把握し、整理しておくと安心です。
・預金通帳、キャッシュカード ・生命保険の証券 ・不動産の権利証(登記識別情報) ・年金手帳や年金関係の書類 ・株式や投資信託の取引資料 ・各種契約書(賃貸借契約など) ・借入金(ローン)に関する書類
すべてを1カ所に細かくまとめる必要はありませんが、「どんな書類があるのか」「どこに保管しているのか」を整理しておくだけでも、いざという時にとても役立ちます。
■書類整理のポイント
重要書類を整理する際には、いくつかのポイントがあります。
① 保管場所をまとめる 自宅の引き出し、タンス、金庫など、保管場所があちこちに分散している場合は、できるだけ1〜2カ所にまとめておくとわかりやすくなります。
② 家族が見つけやすい工夫をする 重要書類専用のファイルや保管ボックスを用意して、ラベルを貼ってまとめておく方法がおすすめです。
③ エンディングノートを活用する 「重要書類の保管場所」をエンディングノートに書き留めておきましょう。万が一のときに家族がノートを見れば、すぐに書類のありかを確認できます。
■「デジタル資産」にも注意
最近は、銀行口座や証券口座をオンラインのみで管理している方も増えています。
ネット銀行やネット証券の口座、月額課金のオンラインサービスなどは、紙の通帳や郵便物が届かないことが多く、家族が存在を知らないままになってしまう危険性があります。
そのため、紙の書類だけでなく、利用している「WEB上の金融機関やサービス」、さらにはスマートフォンのパスコードについても、エンディングノート等に情報を整理しておくことが非常に大切です。
■終活の準備は少しずつで大丈夫
終活というと「大掛かりな準備」のように感じるかもしれませんが、身の回りの重要書類を整理するだけでも立派な終活の一つです。
まずは、ご自宅にある通帳や保険証券などを確認し、ご自身が「どのような書類を持っているのか」を把握するところから始めてみてはいかがでしょうか。
■まとめ
終活では、遺言書や財産の分配を考えることだけでなく、「重要書類の整理」も大切な準備の一つです。
通帳や保険証券、不動産関係の書類などを整理し、保管場所をご家族がわかるようにしておくことで、将来の煩雑な手続きがスムーズに進みます。
できるところから少しずつ整理を進めていくことが、ご自身の心のゆとりと、ご家族の安心につながります。
初回相談は無料ですので、まずはお気軽にご相談ください。
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